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数あるデニムの中でも、私がヌーディージーンズのThin Finnが好きな理由

数あるデニムから好みの1本を選ぶのはとても難しいですよね。この記事では私がヌーディージーンズのThin Finnを特に好きな理由を紹介したいと思います。共感して頂けたら、騙されたと思って履いていただけたら嬉しいです。

 そもそもヌーディージーンズって?

2001年にマリア・エレクソン(Maria Erixon)によってスウェーデンで設立したデニムメーカーです。ヨーロッパではセレブの方々が着用していることでも有名になりました。

日本ではヒーローインターナショナルが直営店を運営しています。ビームスなどのセレクトショップでも取り扱いされていることが多いですが、後述するリペアサービスは直営店のみで行われています。

なぜヌーディージーンズを選んだのか

いくつもあるデニムブランドの中でも、なぜこのブランドが好きなのか。簡単にいうと下記の3点です。

① 唯一無二のデザイン
② 第二の肌というデニムへの価値観に共感できる
③ ヨーロッパのブランドである

①唯一無二のデザイン

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上の写真はThin Finnというモデルです。モデルにもよりますが写真の通り低めのバックポケットの位置が秀逸で、後ろ姿がめちゃくちゃかっこいいんです。デニムにただのTシャツを合わせるだけで絵になる。そこに丈が短めのアウターを羽織ればなんでも似合う。好みが分かれるところかと思いますが、オレンジ色のスティッチもアクセントになってオシャレです。苦手な方はオレンジ色じゃないモデルもありますよ。 

また生地が薄いため、色落ちが進んでも不思議と野暮ったさを感じにくいです。綺麗めなコーディネートが好きな方にもオススメできるエージングデニムです。

②第二の肌というデニムへの価値観に共感できる

ブランドの価値観が一番表れている、公式HPより一文を引用します。

Our jeans are not designed to be used a few times and then thrown away. We cherish the well-worn and mended. Jeans that become a part of ourselves when worn a long time – a second skin. A pair of dry denim jeans is the materialized version of our values: No extra treatment or washes. Made with 100% organic cotton.
https://www.nudiejeans.com/ja/this-is-nudie-jeans/about

  直訳すると下記のようになります。

私たちのジーンズは、数回使用して捨てるようには設計されていません。 使い古し、直しを大切にしています。 長く着ると自分らしくなるジーンズ、つまりセカンドスキン。 ドライデニムジーンズは、余分な加工や洗浄はなく、また 100%オーガニックコットンを使用した、私たちの価値観を具体化したコレクションです。

中でも注目して欲しいのが、セカンドスキンの箇所です。例えば下記のデニムを見てください。

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セカンドスキン

https://www.nudiejeans.com/ja/this-is-nudie-jeans/it-all-starts-with-a-pair-of-drys

おそらく右のフロントポケットに携帯を入れてたな、膝立ちすることが多いんだな、左太ももにコーヒーをこぼしたんだなということが予想されます。こういった自分の習慣や出来事がデニムに刻まれ、世界に1つだけのデニムになる。これをヌーディージーンズでは第二の肌と表現しているわけです。

また、履き続けるとデニムは破れることがあります。ヌーディージーンズは環境負荷を減らすために修理(リペア)することを推奨しています。このため、直営店にデニムを持参すれば基本的に無償でリペアして頂けます。

リペアするほど、さらにオリジナルのデニムになっていきます。色落ちを楽しむ人は多いですが、リペアまでする人は少ないですからね。生地が薄めなデメリットはむしろリペアできることでメリットへとなっています。

どんなにお気に入りの洋服でも時間が経つにつれて着用頻度が増えていくということは稀ではないでしょうか。ヌーディージーンズは着れば着るほど自分らしく変化し、愛着が増していきます。数年履いたデニムでも変化は終わらず、これからも変化していきます。

「思い出をデニムに刻む」そんなデニムへの価値観が私は好きです。 

③ヨーロッパブランドである 

個人的にヨーロッパブランドの洋服って洗練されていてオシャレなイメージがあります。DIESELAPCなど有名なデニムメーカーも数多くありますよね。そんなヨーロッパのブランドであり、さらにはセレブも履いているというだけでテンションが上がります。ブランドイメージという観点からもヌーディージーンズが好きです。 

どのモデルがいい?

ヌーディージーンズってモデルが多すぎて迷ってしまうんですよね。近くに直営店がある方は、お店に足を運んで試着したり、店員さんに説明して貰ってもいいと思います。それでも迷うんですが笑

迷ったら最初の1本にはThin Finnを私は推します。細身の人が履いても太身の人が履いても似合うそんなデザインが支持され、定番で人気な1本だからです。

Thin Finnのデザインは股下から裾に向かってシルエットが細くなる、いわゆるテーパード形状のため、足(特に太もも)が太い人でもムチムチ感なく、スラリとしたシルエットになります。もちろん足が細い方はどんなデニムでも似合うので、Thin Finnも似合うと思います。

先ほども述べましたが、バックポケットの位置が低め、さらに細かくいうとバックヨークという箇所が長めなので、後ろ姿がかっこいいのも特徴です。参考に細めで人気なSkinny LinとThin Finnの比較画像を載せます。左がSkinny Linで右がThin Finnです。

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https://www.nudiejeans.com/jeans

一般的なデニムよりもバックヨークが長めかつ、バックポケットが低めなのが分かって頂けたかと思います。他のデニムとの分かりやすい違いが人気の秘訣だと思います。

素材は?

形だけではなく、素材もいろいろあって迷います。一番の悩みどころが、綿100% にするか、ストレッチ(綿98%、ウレタン2%など)にするかだと思います。

私の主観が入りますが、それぞれの特徴を表に簡単にまとめてみました。あたりとはまた後で詳しく述べますが、簡単に言えばデニムが擦れてできる色落ちのことです。

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ストレッチ素材

ウレタンとはゴム繊維なので伸縮性があり、非常に着心地がいいです。ユニクロの履き心地の良さをアピールしているパンツはほとんどウレタン入りです。特に細身のパンツの場合は伸縮性のおかげでパンツが体によくフィットし、シルエットがとても美しくでます。

その一方でゴム繊維のため耐久性に劣ります。具体的には、履いていると伸び縮みを繰り返す膝周りの繊維が伸びきってしまいシルエットが悪くなるですとか、伸びるので裂けやすかったりします(古くなった輪ゴムのイメージです)。

以上がストレッチのまとめですが、もう少しお話しすると、綿100%よりも若干あたりがつきにくいです。これは伸縮性がある分、履いているうちにできるはずだったデニムのシワが残りにくく、シワに起因するあたりがつきにくいためだと思います。

綿100%

伸縮性がない分、耐久性が高いです。またデニムにシワが残りやすく、メリハリのある色落ちになりやすい傾向があります。

最大のデメリットはファーストウォッシュまでの履き心地の悪さです。ファーストウォッシュについては後ほど述べますが、購入し履き込んだ後に初めて洗うことを指します。ファーストウォッシュまでの期間を長くすればするほど、自分の体にフィットしたシワとあたりがつき、それが自分オリジナルの色落ちになります。

ヌーディージーンズではファーストウォッシュまでの期間として6ヶ月を推奨しています。購入したてのデニムはシワが付きやすいように生地が糊を含んでおり、パリッとしています。パリッとした伸縮性のないデニムを6ヶ月履き続ける。これは本当に修行です。

結局どっちがいいの? 

それぞれのメリット・デメリットを挙げましたが、結局は好みになると思います。私は少しでも長く履きたい、またはっきりした色落ちを楽しみたいので綿100%派です。ヌーディージーンズはシルエットが美しく、リペアも無償なのでストレッチという選択肢も全然ありだと思います。

素材の補足

商品説明にセルビッジやドライジーンズという言葉が出てくるので簡単に説明します。

セルビッジ

セルビッジは旧式の織機で作られた生地を指します。簡単にいうと色落ちの質感に、より味がありますが、旧式のため生産スピードが遅く高価になります。

ユニクロはこのセルビッジデニムをリーズナブルな価格で販売したため、大きな話題になりました。価格を下げるなら大量生産した生地を使用すれば手っ取り早いですが、ユニクロはあえてセルビッジにこだわったということです。話題性のためもあると思いますが、それだけセルビッジ生地には魅力があるということではないでしょうか。

ヌーディージーンズのセルビッジは高価ですが、私は絶対セルビッジを買います。よーくみると生地の織られ方が規則正しくないため、色落ち後のデニムの表情がとても豊かになり、味があるように感じるためです。

セルビッジの見分け方は下記の写真の通りで、デニムを裏返したときに生地の末端(耳)が白く織られていればセルビッジとなります(左)。セルビッジではないものは糸でほつれ止めがしてあります(右)。

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ドライジーンズ

一般的なデニムは色落ちや縮みを少なくするために事前に洗った生地を使用しています。洗っていなかったり、軽く洗った程度で販売し、これから色落ちを楽しめるものをドライジーンズといいます。一般的には生デニム(Raw denim)と言われますが、ヌーディージーンズではドライジーンズという表現をしています。

おわりに

ここまで読んでいただいたら、きっとヌーディージーンズの魅力が伝わったのではと思います。一緒にヌーディー生活を楽しみましょう!